「ファイナンシャルデバイド」とは、金融に関する能力差により生じる格差を意図する当方作成の造語です。そして、実に多くの方がファイナンシャルデバイドである可能性があります。正直、私も60歳になるまで、まさにファイナンシャルデバイドでした。
皆さんがよく耳にされるこれに似た言葉は「デジタルデバイド」でしょう。デジタルデバイドは、インターネットやスマホ・コンピュータなどのデジタル機器への知識や利用の程度によって、社会的、経済的等の格差(デバイド)が生じる事を意味します。特に高齢者が、デジタルデバイドの格差が大きいと言われ、インターネットサービスが使えない(もしくは使わない)等により、コミュニケーション格差や経済格差が大きくなっています。単純な例を言えば、スマホが使えないせいで、LINEで子・孫とコミュニケーションできない、スマホの電子決済による割引が利用できない等があたります。デジタルデバイドを引き起こす主な要因としては、デジタル機器・サービスに関する教育は受けてこなかった事、知らなくても生活や仕事ができた事、それが故に新たに学ぶ事もしないし、する必要もない・・・等が挙げられます。つまり、デジタルへのリテラシー(理解力&適応能力)が低いという事です。無論、デジタル機器・サービス関連企業へ勤めていた高齢者の方や、新しい事への学習意欲が高い高齢者等、デジタルリテラシーが高い方もいます。ただ、小学校からタブレット等のデジタル機器を使った授業を受けてきた今の若い世代と比較すれば、デジタルリテラシーは雲泥の差があると言ってよいでしょう。
一方、「ファイナンシャルデバイド」は、経済や社会保障・保険制度、資産運用を含む金融関連(ファイナンシャル)への知識や利用の程度によって、社会的、経済的等の格差(=デバイド)が生じる事を意味します。特に経済的格差は顕著です。社会保険制度に詳しくなく税金を余計に払っていたり、資産運用の知識が乏しく投資で損を出したりします。身近な例でいえば、2024年に始まった新NISAのリスクを理解せず始め、2024年8月上旬の株価大暴落(仮称:植田?ショック)で狼狽売りして大損をする・・まさにファイナンシャルデバイドによる格差です。ファイナンシャルデバイドを引き起こした主な要因としては、金融に関する教育は受けてこなかった事、知らなくても生活や仕事ができた事、それが故に新たに学ぶ事もしない、する必要もない・・・等、デジタルデバイド同様の理由が挙げられます。ただデジタルデバイドと大きく異なるのは、高齢者のみでなく、30代/40代の若い方でも相当数あてはまる方がいると言うことです。なぜなら、金融に関する授業が高校で必修化されたのは2022年4月からで、始まってまだ日が浅く、多くの方はまだまだファイナンシャルリテラシーが低い状況なのです。そして、自身がファイナンシャルデバイドである事さえ気付いてない可能性があります。
私は、現役時代はパソコン関連の業務経験もあり、幸いデジタルデバイドに陥る事はありませんでしたが、60歳の定年退職前にファイナンシャルデバイドであった事にようやく気づきました。退職金の貰い方次第で税金が数十万も違う事を知り、また現役時代は毎月何も考えず(何も疑問をもたず)企業型DCの投資信託を積み立て、各種税金や社会保険料を支払っていましたが、やり方次第ではもっと資産を増やす事もできたし、節税する事もできたと、その時に初めて知った次第です。
人生1周目は、ファイナンシャルデバイドにより経済的格差があったものの、人生2周目スタートでは、その経験・失敗をもとにファイナンシャルリテラシーの向上に努めています。ただ学ぶべきことは多々あり、正直物になるまで5年、成果がでるのは65歳からの気がしていますが、これまでの私の経験や学んだ知識をこのブログで共有し、ファイナンシャルデバイドから脱する一助、そして60歳FIRE実現の一助になれば幸いです。

