【コラム】基準価額と資産評価額の関係

自分の資産評価額がいくらになりそうかを試算する上でも、その関係性を知っているのは重要な事です。まず、資産評価額と基準価額の関係は以下になります。
  資産評価額=「基準価額」x「購入数量累計」
購入数量累計は、毎月の積立で増えていき、毎月の購入数量は以下になります。
  購入数量=積立金額 ÷ 積立時の基準価額
例えば、毎月1万円を積み立てるとして、1回目の積立時の基準価額が2万円とすると、
  購入数量=積立金額(1万円)÷ 積立時の基準価額(2万円)=0.5(万)口
となります。続いて、2回目の積立時の基準価額が2.5万円だったとすると、
  購入数量=積立金額(1万円)÷ 積立時の基準価額(2。5万円)=0.4(万)口
従って、2回目積立時の資産評価額は
  資産評価額=基準価額(2.5万円)x 購入数量累計(0.5+0.4=0.9)=2.25万円
となります。

Digression
投資信託における購入数量の単位は“口”になります。1口(ひとくち)、2口(ふたくち)と数えます。※株の場合は、1株(ひとかぶ)、2株(ふたかぶ)です。
また、基準価額は1万口あたりの価格を示しています。従い、積立金額(1万円)÷積立時の基準価額(2万円)=0.5は0.5(万)口という事になります。通常(万)を意識しませんが、資産売却時はその数量を1口単位で指定するので、注意しましょう。
 ⇒0.5口ではなく、5,000口と指定します
なお、当ブログでの数量表現は”(万)口”で統一させて頂いています。


投資信託の基準価額は以下で計算されます。総口数は、その商品購入者全体の保有口数になります。
  基準価額=純資産総額 ÷ 総口数
純資産総額は以下で計算されます。
  純資産総額=構成商品の時価 x 総口数 + 配当金 ー 分配金 – 手数料
配当金は構成される「株式」からの利益の還元で、一旦純資産として積みあがります。
分配金は、その投資信託商品として配当金等を含む利益の投資家への定期的還元で、純資産総額から支払われます。
 *確定拠出年金は60歳まで受取不可の性質上、分配金がある商品はありません。
手数料は信託報酬料等の売買に伴うコストです。
従って、基準価額は構成商品の時価で大きく左右されます。“日経平均株価”に連動するパッシブ型商品であれば、日経平均株価が1%上がれば、その商品の基準価額が、ほぼ1%あがります。

ただし、海外株式(為替ヘッジなしの商品)の場合は為替にも影響を受けます。1ドル100円で購入した商品が、その後1ドル160円(円安)になれば、同じインデックス値であれば基準価額は1.6倍になります。海外のパッシブ商品で稀にインデックス値が上がっても、基準価額が下がる場合があるのは、為替が円高に動いた影響からです。

なお、基準価格は毎日計算・更新され、平日夜9時30分前後に公開されます。
ちなみに、S&P500のインデックスに連動する米国株式商品であれば、ドル円の為替のみ影響ですので、以下計算式で上記夜公開前におおよそ推定できます。
  最新基準価額=昨晩基準価額 x(本日今朝のS&P500終値 ÷ 昨日のS&P500終値)
                x(本日午前10時頃の為替TTM値 ÷ 昨日の為替TTM値)          (参照為替サイト:三菱UFJ銀行外国為替相場)
https://www.bk.mufg.jp/ippan/kinri/list_j/kinri/kawase.html
 TTM=(TTS+TTB)÷ 2

なお、本日が月曜日の場合は以下です。
  最新基準価額=先週金曜晩基準価額 x(先週土曜朝のS&P500終値 ÷ 先週金曜のS&P500終値)
                x(本日午前10時頃の為替TTM値 ÷ 先週金曜の為替TTM値)

Digression
「基準価額(かがく)」であって、「基準価格(かかく)」ではありません。
「価格」は「商品の値段を貨幣で表したもの」で物理的な商品に使われ、「価額」は「品物の値打ちに相当する金額で表したもの」で客観的な評価で使われるそうです。投資信託の基準は物理的な商品ではなく、客観的な評価なので、「基準価額」との事。
正直、「価額」という単語は、投資信託を勉強して始めて知りました。2007年に企業型DC開始した当時でも、どこかで使われていたと思いますが、誤植だと思っていました。専門用語として残っているのみで、実生活では“死語(使われなくなった言葉)”同様です。 例えば、限定品のウイスキーは、欲しい人の需要で価値が決まるので本来「価額」とすべきですが、販売時より値段が上昇しても「プレミアム価格」と表現されています。
ちなみに、今の若い人は“死語”という単語自体、“死語”になりつつあるそうです。

基準価額が高ければ資産評価額も高くなりますが、基準価額は、その時々の市場評価で決まってきます。また時系列で基準価額は大きく上下しますので、積立途中の基準価額に余り神経質になる必要はありません。出口(売却時)の際に、基準価額が高ければよいのです。
従って、基本「購入数量」が増えれば、資産評価額が増えるという事です。購入数量は基準価額の様に時系列では上下せず、常に積みあがります。野球でいえば、基準価額は“打率”で、購入数量はホームラン数という事です。

「購入数量」は「積立金額」に依存します。確定拠出年金は、月々の積立金(上限有)x 運用拠出可能年数(期間は有限)で拠出の総額が決まり、後から自由に追加する事はできません。マッチングを使えば積立金額を上積み可能です。

また、基準価額が安い時に購入すれば、購入数量は増えます。暴落時期でも淡々と積み立てる事で、購入数量は上がります(その、”淡々”が意外と難しいのですが・・)。

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